進学塾ena有料模試「合格判定模試」の最新事情を解説(26年度版)|enaオープンとの差異、小4合判模試との差異を解説
今回はena主催の有料模試「合格判定模試」について解説します。
- 小4「合格判定模試」は受験者数が少なく模試としては時期尚早だったが、小5ではそれなりに受験者数が増え、意義のある模試になってきた。
- ただ、受験者はおそらくほとんどがena本科生だと思われるため、結果に若干の偏りが生じている可能性を加味しておく必要がある。
enaで主催している模試の種類
enaで主催している模試には大きく、無料で受けられる模試と有料の模試があります。
無料模試と有料模試の違いはこちら↓
| 比較軸 | 無料の模試 | 有料の模試 |
|---|---|---|
| 模試名称 | enaオープン | 合格判定模試 |
| 受験費用 | 無料 | 4,400円~ |
| 対象学年 | 小1~ | 小4、5 |
| 開催時期 | 2月、3月、6月、9月、11月、1月 | 7月、12月 |
今回は、有料の模試である「合格判定模試」を取り上げます。
無償模試「enaオープン」については別の記事にて解説しています。よかったら、ご覧ください。

合格判定模試とは
合格判定模試は、ena本科生のほか他塾の生徒も受けられる有料の模試です。概要は以下になります。
- 有料(本科生 4,400円、一般生 5,390円)
- 難易度は中~高(enaの授業で消化した単元基礎と、授業ではあまり触れてない大手塾の模試で出題されるような発展問題が出題)
- 開催時期は7月、12月(計2回)
以降では、合格判定模試の詳細を解説していきます。
受験者数
これまで受験した合格判定模試の受験者数は、以下のとおりです。
| 開催時期 | 受験者数 |
|---|---|
| 25年06月度(小4) | 471名 |
| 26年06月度(小5) | 943名 |
うちは、昨年(小4)の6月度に初めてこの模試を受験したのですが、1年前と比べ、受験に向けての準備を始める子どもが増えてきているようで、人数は約2倍となりました。
令和7年度の都立中受験者数は約5,000名なので、まだ5分の1に満たない数字ですが、この模試受験者は多くの確率で都立中を応募すると考えると、この模試で算定される偏差値は信頼に足る水準まで来ていると思われます。
出題範囲
試験の科目は、4科(算数、国語、理科、社会)になります。
出題される問題はこれまでのenaの授業で消化した単元の他、授業ではあまり触れてない大手塾の模試で出題されるような発展問題が出題されます。
基礎知識問題・発展的な知識問題・記述問題・思考力/適性型問題など、多岐にわたって出題されます。
私立中の4科型試験を強く意識した構成になっています。
結果レポート
合格判定模試の結果レポートは紙での発行のみとなっています。(enaオープンと同様)
次に結果レポートに記載される内容は以下となっています。
総合成績
総合成績は各科目における自身の得点、平均点、自身の偏差値と順位が記載されます。
併願パターン
1月~2月の入試日程を加味した併願校のリストが掲載されます。ただ掲載されている併願校の選出基準が何によって決めているのかは未公表です。今回の偏差値をもとに算出しているのか、事前入力した志望校から選出しているのか不明です。
志望校判定
事前に登録した志望校(最大6校)への合格可能性(%)、合格判定偏差値、志望者平均偏差値が記載されます。合格可能性(%)の計算方法は未公表です。
小門別 成績/分野別正答率レーダーチャート
設問毎の「受験者全体の正答率」と「自身答案の正誤」が記載されます。また分野別(今回は4科ともに5分野に区分)の正答率レーダーチャートが記載されます。ただ設問と分野がどう結びついているのかは不明です。
無料模試のenaオープンとの大きな違いは小門別 成績が掲載されたことです。enaオープンには、この情報が掲載がなく残念だったため、この部分は良い点です。それ以外はenaオープン同様、記載内容は結構ざっくりとしています。詳しくは後述します。
合格判定模試の良い点・悪い点
以降では、合格判定模試の良い点・悪い点について解説していきます。
良い点:すべての設問の解説が付いている
enaオープンでは模試の解答冊子には、一部の設問しか解説が載っていませんでしたが、合格判定模試では全ての設問の解説が記載されています。
子ども自身で添削して、間違いと正しい解答方法を確認できる、というのが良い点です。
また設問解説の動画が用意されていますので、解答冊子では理解ができなかったところを動画で補完することができます。
なお、解説動画は一部の設問の解説のみとなります。
良い点:それぞれの分野に類題が掲載されている
さらに解答冊子に関わる話ですが、それぞれの分野の類題が掲載されています。
間違えた問題の解説を読んで解き方を納得した後に、類似の問題をそのままの流れでトライできるのは、知識の定着をしやすい流れになっていると思います。
また類題が特定の分野だけではなく全ての分野で掲載されているのも、良い点だと思います。
悪い点:受験者数の少なさ
やはり言えるのは、受験者数の少なさです。
小5になってくると、ena本科生のなかでも学力差が出てくるため、小4のときよりもキチンと偏差値が出ていると感じますが、
とはいえ、受験者数は1,000名たらず。
他塾に通いながら、私立中を本命としつつも、都立中を併願してくるというライバルが抜けている分、偏差値も志望校の合格可能性も高めに出ているような感じもします。
偏差値上位層になってくると、1問の正答率の違いが偏差値に大きく影響します。
その1問を取りこぼさずに取りにくるライバルたちのことを軽視すると足をすくわれかねません。
そういう高学力保持者がひしめき合うなかでの結果ではないことを理解し、合格判定の結果を過信しないようにとも思います。
enaの模試だからこそ、都立中希望者の密度はそれなりにあるかと思われますが、逆に私立中の希望者はかなり偏りが出ていると思われます。そのため、私立中をターゲットとした偏差値・合格判定結果は、信頼性が乏しいのではないかと思われます。
まとめ:小5時点の都立中志望者の中での偏差値を知ることができる数少ない模試ではある
昨年から受験している合格判定模試ですが、昨年と内容は大きく変更はされていませんが、無料模試のenaオープンに比べ、解説や類題が充実しており、復習教材としても良い点がありました。
またenaオープンではなかった小門別 成績が掲載されているので、次に向けての対策につなげやすくなっていることも評価できます。ただし、これは他塾の無料模試ではできていることなので、普通のレベルという評価が正しいです。
一方で、合格判定の信頼性については、大手塾の中で1番都立中受験を目指す子が多いであろうena本科生が集まる模試なので、小5時点での受験できる都立中の合格判定模試としては、一定の信頼性がある模試だと思います。
ただし、先に述べたとおり。この結果レポートの情報だけでは足りないというのも事実です。他塾に通っているライバルも含めた偏差値を正しく把握するために、他流試合(他塾の模試)も必要だと感じました。
合格判定模試は、小5の12月度で最後となります。
この時期は、新小6前夜なので、今回より受験者数が増えていることが予想されます。
人数が増えれば増えるほど、都立中の合格判定としては有意義なものになると思うので、うちは、次回の合格判定模試も受験予定です。


