2026年度 小5夏期セミナーを解説|小6では夏期セミナーに行くべきか?合宿に行くべきか?
今回は26年度の夏期講習期間に実施された「夏期セミナー」について解説します。
- 夏期セミナーの内容は、小5上期に実施したカリキュラムの復習。
(発展や応用力の強化ではない) - 指定校舎での受講による移動時間やスキマ時間により学習効率が低くなる傾向がある。
夏期セミナーとは
どこの中学受験塾でも基本的には、夏休み期間における塾の授業のことを夏期講習と言います。
進学塾enaでも例外ではありません。
そして、夏期セミナーとは、その夏期講習の講座の1つです。
進学塾enaの小5の夏期講習では、以下3つの講座を組み合わせた内容で授業が進みます。
| 講座名称 | 説明 | 実施期間 | 受講場所 |
|---|---|---|---|
| 【必修】都私立4科 | ベースの夏期講習 | 7/27~8/12 | 通常校舎 |
| 【選択】夏期合宿 | 4泊5日の夏期合宿 | 7/21~7/25 | 合宿場 |
| 【選択】夏期セミナー | 5日間の特別講習 | 8/14~8/18 | 指定校舎 |
小6夏期講習における各コースについては、以下の記事で解説しているので、ご覧ください。

なぜ、小5で夏期セミナーを選択するのか
26年度の夏期講習、うちでは、必修講座+夏期セミナーに参加しました。
必修講座だけでも、20日程度の学習をするのに、なぜ夏期セミナーを受けるのか。
その理由は、各家庭様々な意見や理由があると思いますが、うちでは
- この長い夏休み中に少しでも勉強時間を増やしたい。だから必修講座だけでなくオプションを付けたい。一方で、合宿と夏期セミナーは受講期間は、同じ(5日)でも費用が大きく違う。(合宿14.5万円、夏期セミナー5.4万円。もし必修講座+合宿にしたら30万円コース。さすがにその負担はしんどすぎると判断)
- 夏期セミナーのタイトルが「思考力算数特訓」であり、その内容どおりなら、その授業を受けてみたいと感じた。
- 小5では必修講座のみ参加とすることも可能だが、小6の夏期講習では合宿か夏期セミナーのいずれかの選択を迫られる。(要するに合宿と夏期セミナーが必修講座に組み込まれる形式となる)
そのため、小6前に夏期セミナーがどのようなものなのか、体験しておきたい。
と考え、夏期セミナーを受講することにしました。
(必修+夏期セミナーで費用は20万円を超えます…)
夏期セミナーの内容
26年度の夏期セミナーの開催要項は以下の内容でした。
- 8月14日から18日までの5日間、12:20~17:45までの毎日5時間の授業
- 場所は、ena指定校舎(首都圏沿線の主要駅の校舎)
※通常通っている校舎のエリアから自動的に指定校舎が決まる。 - 費用は 54,560円
- 授業科目は算数のみ。肝心の内容は以下(パンフレットより抜粋)
小5の夏までに学習する重要単元を徹底的に特訓します。小5の単元だけでなく、植木算、周期算など小4単元も総復習する特別講座です。また、算数パズル、条件と組み合わせなど適性検査型問題で頻出の思考力型問題にも毎日取り組みます。都県市立中・私立中どちらでも突破できる算数力をこの講座を通して身につけてもらいます。
受講者としての所感
以降では実際に受講した所感について解説したいと思います。
小5上期の学習内容の復習が中心
講座の名称「思考力算数特訓」に惹かれた夏期セミナーだったわけですが、実際の授業内容は、小5上期の学習内容の総復習といった感じでした。
取り扱う単元は、以下のとおりで、ボリュームは結構ありました。
- 重要単元問題:植木算、周期算、割合、平面図形、立体図形、方陣算、消去算、和差算、過不足算、速さ(64ページ)
- 思考力型問題:数の性質、算数パズル、資料と表、規則を見つける、組み合わせ(20ページ)
1日5時間の使い方としては、重要単元問題に3時間、思考力型問題に2時間という配分です。
重要単元問題は、64ページ分の単元を一通りなぞるため、各単元に多くの時間をかけられず、しっかり学ぶというより、さらっとおさらいする。という進行になります。
うちの子が通った校舎では、始めの単元ではそれなりに時間をかけていましたが、その影響で徐々に進行が遅れ、後半の単元の消化が間に合わず、最後の単元まで届かずに終了しました。
また思考力型問題は、1日1単元を演習する形ですが、こちらも時間的制約で、各単元にある2~3個の大問のうち1つだけをピックアップして演習・解説するという流れでした。
冊子に掲載されている単元が幅広いゆえに「徹底的に特訓」というほど時間が掛けれずに、本当に重要な単元の超基本的な部分の解説になってしまっていた所感でした。
授業の参加人数が多い
夏期セミナーでは、enaが指定する校舎に各校舎の本科生が集まって授業をする形になります。
そのため、通常校舎での授業よりも授業の参加人数が多くなる傾向にあります。
おそらく主要駅近隣のenaに通っている生徒以外は、いつもより参加人数が多いという状況になると思われます。
当然、授業の参加人数が多ければ多いほど、集団授業のスタイルになってくるので、enaの大事にする発問の機会が減っていきます。(発問に関しては以下をご覧ください。)

集団授業に慣れている子は、授業内外問わず、自分から発言・質問したりをすることが普段と変わらずできると思いますが、比較的少人数のena校舎で授業をやっている子は、生徒の多さに物怖じしてしまい、結果、講師から生徒への一方通行の授業になりがちという状況になり得ます。
特にenaは、校舎あたりの生徒数が少ない校舎が多いと思います。
したがい、多くの子にとって、夏期セミナーは、いつもより参加人数が多い集団授業になりやすいということになると思います。
時間効率が悪い
夏期セミナーは指定校舎での受講になるため、いつも通っている校舎が指定校舎にならない限り、いつもより通塾に時間がかかるようになります。
今回、うちの場合は、自宅から塾まで50分程度の道のりとなりました。
平時は10分未満で通塾できていますが、この夏期セミナーでは、往復で60分以上の時間を移動に取られることになりました。
前入り自習ができない
進学塾enaの通常校舎では、夏期休暇期間中でも休校日を除き、自習室が使える状態になっています。
しかし、夏期セミナーの期間中、通常校舎は休校になるため、自習室が使えなくなります。
(おそらく、通常校舎の講師たちは夏期セミナーや夏期合宿に駆り出されていると思われます)
一方、夏期セミナーの指定校舎で自習室が使えるか、というと、自習室が使えないという状況になっていることが多いです。
(これは、前述のとおり、指定校舎には多くの生徒が集まってくる影響と思われます)
つまり、夏期セミナーに参加する生徒たちは、午前中は自宅で宿題や復習をし、夏期セミナーの開始前(12:00頃)に目掛けて登校するという生活リズムになります。
昨今は、夏期休暇中も両親が働いている家庭が多いなか、自習室が使える状況になっているというのは地味に助かるという側面もあるのですが、夏期セミナーではそれができません。
トータルとしては、割高な印象
26年度の夏期セミナーのタイトルである「思考力算数特訓」に惹かれ、今回、夏期セミナーの受講をしてみたもののトータルの印象としては、
- 学習内容は、重要単元といえども基礎的なところをなぞることが多く、発展・応用は、ほとんどやらない。
- 通常校舎での授業より、参加人数が多いため、講師から生徒への一方通行の授業になりやすい。今回の演習中心の授業形式というのも影響。
- 指定校舎までの移動時間や開始時刻までのスキマ時間が発生するので効率が良いとは言えない
という結果でした。
またパンフレットにあった「都立中・私立中どちらでも突破できる算数力」を身につけた実感は感じにくい内容でした。
夏期講習のジレンマ
夏期セミナーを受けてみて強く感じたのは、合宿との学習効率の差です。
先に述べたとおり、今回、受講した夏期セミナーでは、指定校舎までの移動時間が往復約2時間かかったり、開始時刻までのスキマ時間が発生していました。
一方、夏期合宿にいっている生徒たちは、この時間にも学習しているわけです。
最後の夏である小6の夏期講習期間において、この不勉強時間は、無視できないものと思いました。
これまで、うちでは、小6の夏期講習では、夏期セミナーの選択一本で考えていましたが、実際に夏期セミナーを受講してみて、それが揺らぐという結果になってしまいました。
小5の夏期セミナーをお試しで受講した結果、来年の夏期講習で合宿を取るべきか、夏期セミナーを取るべきか、の決断は先送りになってしまいましたが、引き続き、このテーマについての検討状況を書いていきたいと思います。

