テスト・模試

正しい偏差値を算出するために知っておくべきこと、それを踏まえた模試の選び方

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模試を受ける意義とは何でしょう。1番の意義は偏差値を知ることでしょう。

この偏差値、正しく理解してないと正しく活用することができません。扱いを間違えると自身の位置を誤認することもあり得ます。今回は、正しい偏差値を出すために知っておくべきこと、それを踏まえた模試の選び方について、紹介したいと思います。

この記事でお伝えしたいポイント
  • 正しい偏差値を知るためには入試本番と近い受験者が集まるものを選ぶ
  • 各模試の受験者数と集まる人たちの特徴
  • 都立中志望の人は、ena+αでいくのがおすすめ

正しい偏差値を得るために知っておくべきこと

偏差値とは簡単にいえば母集団に対しての位置を示したものです。つまり正しい偏差値を算出するためには、まずどの集団での位置を知りたいかを明確にすることが必要です。

模試というのは志望校の合格可能性を測る目的で利用することが多いと思います。合格可能性を偏差値で測る場合、志望校入試と同等の学力水準の受験者数を母集団とする必要があります。要するに受験者数が少なすぎたり(受験者数が足りていても)志望校を受験するであろう学力水準の受験生が多くても少なくても正しい結果が出ないということです。

それを踏まえた場合、受けるべき模試の理想は、志望校入試と同等の学力水準の受験者が集まる試験を選ぶということです。

大手塾主催模試の受験者数

大手塾では誰でも参加可能な無料の模試を開催しています。

大手塾主催模試について
大手塾で主催している無料模試の特徴を解説
大手塾で主催している無料模試の特徴を解説

大手塾模試の受験者数は以下のとおりです。(2024年にうちで受けた模試の実績)

主催塾と模試名受験者数
全国統一小学生テスト【四谷大塚】21,838名
全国テスト【日能研】2,735名
早稲アカチャレンジテスト【早稲田アカデミー】3,066名
enaオープン【ena】400名

1番受験者数が多いのは、全国統一小学生テスト(全統小)になります。名前が示すとおり、全国の(中学受験を目指す)小学生が受験する模試といっても過言ではない規模の大きな模試です。全国の小学生の中で、どのくらいの位置にいるかを知りたい場合は、この模試が1番信頼性があると言えると思います。

次に受験者数が多いのは早稲田アカデミー、日能研の模試になります。早稲田アカデミー、日能研ともに基本的には私立中対策塾のため、私立中志望の受験生たちが受けてきています。模試は難関私立中も視野に作られているため、私立中志望の受験生のなかでも得点にばらつきが出やすくなっています。つまり、私立中志望者のなかでの位置を知る意味では有力な模試といえます。

最後にenaの模試は他塾の模試と比較すると受験者数が少ないです。そのワケは、enaが都立中対策塾であることに起因しています。先に述べたとおり私立中志望の人は早稲田アカデミーや日能研等の私立中対策塾の模試に流れます。もうひとつは都立中志望者向けのため基本的に首都圏の受験者しか集まらないためです。逆に言えば、この模試の受験者は純粋な都立中志望の受験生であると推察できます。

都立中を目指すならena主催模試を軸にする

偏差値は志望校を目指す受験生のなかで自分がどの位置にいるかを知る指標です。これを踏まえると、志望校を受験するライバルが集まる模試を受けないと本当の位置がわかりません。

enaの模試は先に見た通り、都立中志望の受験生が集まり、それ以外の受験生は集まってこない模試といえます。したがい都立中を目指す子は、enaの模試が1番正しい偏差値が得られる可能性が高いと言えます。ただ、それだけだと井の中の蛙になってしまう可能性があるため、たまに他塾の模試を受けて私立中志望の受験生と比較するとどの位置にいるのかを確認しておくことも大事です。

うちでは、これまで模試の目的は試験慣れすることが大きかったため、基本的には選り好みせずに受けていましたが、今年(小学4年生)から正しい偏差値を算出することも意識して、enaの模試を軸としつつ、早稲田アカデミーや日能研の模試を併用する方向で受験していこうと考えています。

ただ、現時点のena主催の無料模試の結果レポートが貧弱なので、今後は有償の模試も受けて行く必要がありそうです。

ena主催の無料模試について
ena主催の模試(enaオープン:25年2月)
ena主催の模試(enaオープン:25年2月)

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ゴジパパ
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いたって普通の公立小学校に通う子どもと一緒に都立中(中高一貫校)進学を目指している、いたって普通の家庭の早起きパパです。 中学受験に向けた日々の体験を発信します。同じ目標に向けてがんばっている同志の皆様の共感を得られたら嬉しく思いながら執筆しています。
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