進学塾ena 小4コースのリアル解説|塾通いは小4から始めるべきか?
今回は、昨年度、小4コースを受講してきた実体験を踏まえて、進学塾ena 小4コースの所感を解説したいと思います。
- 1年間通塾したことにより学力を伸ばせたと思うが、塾だけ通ってればできるようになるかというと”No”
- 小4では、まだ受験に本気で向き合っている子は少数。そんななか徐々に受験を意識させるのは塾の役割と期待してた一方で、それがいま一つ。
- 自宅で親がキチンと管理・指導できる家庭は、小4コースは受講必須ではない。(しかしそういう家庭は少数)
小4コースを受講した成果
進学塾ena小4コースの学習カリキュラムは、小学校5年生までに習う4科(算数、国語、理科、社会)単元の学習を完了させる計画で組まれています。
小4コースは週2日で4科をこなすため、実質、1教科週1.5時間程度という限られた授業時間で学習を進めていきます。
とはいえ、小4-5レベルだと難しい単元というのはあまりないため、出された宿題をキチンとやってさえいれば、理解が遅れることはありません。
そのため、宿題をキチンとこなせている子のほとんどは、塾の目指す学力レベルには到達できる状態になります。(その分、小学校の授業は退屈と感じるようになりますw)
一方で『学力がアップした』=『偏差値があがった』のか?というと、小4の時点では正しい評価ができないというのが、私自身の所感です。
というのも、進学塾enaでは、塾内での学力レベルを測る「学力判定テスト」と、塾外の生徒も応募可能な無料模試「enaオープン」がありますが、いずれも小4時点では、
- テストの難易度がさほど高くない
- 参加人数にバラつきがある(受験に本気になっている子がどれだけ受けているか不明瞭)
といった状況から、これらのテストで算出される偏差値は、毎回のテストで結構な幅で動きます。そういったことから現時点での偏差値の信頼性は高くないと感じています。
なお「enaオープン」の詳細は以下の記事にて解説しています。よかったらご覧ください。

とはいえ、これらのテストにおける偏差値は50-65あたりを推移しており、
「学習した分だけ成績は伸びる」「勉強は楽しい」といった気持ちの醸成につながるといった副次効果は出てきています。
小4コースで今一つだったところ
家庭学習にない塾のメリットは集団学習だと思います。
- 中学受験という同じ目標に向かって切磋琢磨する仲間意識
- 同時に同じ志望校を目指すライバルとの間に芽生える競争意識
こういった中学受験に必要なマインドセットを醸成しながら学力アップできることが集団学習の醍醐味だと思います。
今回、小4コースを受講して『集団授業にそういった恩恵があったのか?』というと、素直にYesとは言えない。というのが所感でした。
授業のクオリティがあがらない
他の記事でも書いているとおり、進学塾ena 小4コースの授業クオリティはとても高いとは言えません。(あくまでも、うちの子が通っていた校舎・コースの話です。他では差があるかもしれません)
原因は大きく以下3点があげられます。
- 生徒の質(入塾テストないためクラスの学力レベルに差がある)
- 先生の質(ほとんどの授業をアルバイト講師が担当する)
- 教育システムの質(本部の指導方針変更に現場がついてこれない)
詳細については以下の記事で解説していますので、ご覧ください。

集団だからこそ授業のクオリティを一定に保つ難しさというのがあると思いますが、ここがうまく機能してないように感じます。
小学4年という年次で一番大きいのは “生徒の質“
授業のクオリティが上がらない理由のうち、小4コースで1番影響が大きかったと感じたのは『生徒の質』の問題です。
進学塾enaには、入塾テストがありません。
つまり、どんな子でも入れます。
結果、小4コースのクラスには、
- 中学受験を目的としていない子
⇒学校の勉強についていけず補習目的で参加している子 - 親に無理やり通塾させられているような子
⇒家でゲームばかりやっているからそれを断絶するために塾にぶち込まれた子 - 勉強に取り組む姿勢が見えない子
⇒両親共働きで学童代わりに預けられている子
といった境遇の子が少なからずいます。
目的意識も基礎学力も親のフォローもないまま、通塾を開始した子たちには罪はありませんが、そういった子たちは授業に対する真剣度が足りないことが多々あります。
その子が真面目に勉強に取り組まないだけならまだ良いものの、その子が私語を話すことで授業が中断する、その私語に周りが反応して影響拡大する等の事象が発生し、結果、クラス全体のクオリティ問題に発展します。
それが、小学4年生です。(特に男子)
このクオリティ問題を根っこに抱えたまま、小4コースは進行します。
なお、そのような問題が表面化したときに鎮静化するのは、教師の役割だと思いますが、小4コースを受け持つアルバイト講師では対処しきれないというのが実情です。
そういうヤンチャな性格の生徒が1人でもいると、授業のクオリティが悪化します。そしてそういったクラス編成になってしまうと、授業中の雰囲気は小学校と大差なくなり、中学受験に向けたマインドセットの醸成は難しい状態となります。
中学受験の低年齢化と言われるが通塾は必須ではない
昨今、中学受験塾は、従来より低年齢からの受験準備を推奨しています。
うちの子のときは、小3からしか通塾できなかった進学塾enaも、いまや小1から通塾ができるようになっています。
どこの塾も、早い段階から塾生を確保しビジネス拡大を狙っていることが背景にありますが、小4コースを通塾してみてわかったこととして、
- 低学年からの通塾は必須ではない。ただし中学受験が初めての家庭は小4コースあたりから通塾した方がメリットある。
- 進学塾enaは、クラス編成における生徒の質が、他の大手塾よりばらつくことが多い。その結果、集団学習のデメリットの方が目立つ傾向にある。(受験に真剣じゃない子の影響を受けやすい。それが小学4年生)
ということです。
進学塾ena 小4コースの年間費用は約80万円でした。

今回お伝えしたような“生徒の質”によるクオリティ問題が出てくるとコスパが悪いと感じる場面が多々ありました。
それでも学力アップはできたという事実はあります。
「塾で出される宿題をこなす」ことで、毎日の学習習慣がより定着し、基礎学力が詰みあがったと思います。そういう意味で塾は学習のレールを引いてくれたと思います。
ですが、「宿題をこなす」のは家庭内です。
宿題をやるなかで、わからない問題が出てきたときは、親が一緒に考える、単方向映像授業を見るように促す等、のフォローが必須です。
それなくして学力アップはありません。
それが小学4年生です。
逆に言えば、家庭内で親が学習のレールを引いてあげて、学習のフォローもできるようならば、小4コースの受講は不要です。
そういった家庭は小5から通塾するで大丈夫と思います。
ただ、そういう家庭は多くないと思います。ましてや我が家のように中学受験が初めての家庭だとどういった教え方が正しいのか、親もわからなくなる場面があるので確認先として塾があると心強いという側面もあります。
なお、小5からは徐々に受験対策を意識した授業が増えるため、現時点、私は小5からは通塾必須と考えています。
受験まで残り2年を切り、既に3月から小5コースが始まり、いよいよ本番モードです。
うちは引き続き、進学塾enaで勝負です。
小5クラスの”生徒の質”があがることを祈りながら、家庭内フォローを継続していこうと思います。

