中学受験の敵「ゲーム」を排除することの効能と副作用

中学受験に向けての最大の敵はゲームだと思います。中学受験を目指しているご家庭でも子どものゲーム(任天堂Switchやスマホゲーム等)をやめさせられずに困っているという話はよく聞きます。
うちの子はゲームを全くやっていません。興味がないようです。それは本人の性格もあるかと思いますが家庭内でもゲームに触れない環境づくりを意識してきたことはあります。今回はその環境づくりについて紹介したいと思います。
- ゲームに触れさせたくないなら、生まれたときからゲームとの接点を極力ゼロにしておかないとダメ
- 既にゲームの楽しさを知ってしまった子にゲームをやめさせるには、ゲームにまつわるものは全部捨てるくらいしないと難しい
ゲームを知ってしまった子どもからゲームを取り上げるのは困難
ゲームは日本でも一大産業として成り立っているほど多くの人に親しまれている娯楽です。昔は家庭内でやることが多かったですが、現在はポータブル性が高まり、どこでもゲームをやっている人を見かけます。(子ども大人問わず)
ポータブル性が高まったことにより昔以上に依存性が増しています。特に空白の時間を多く持つ子どもは1度ゲームの楽しさを覚えると、やめるのが非常に困難だと感じます。
大げさな言い方かもしれませんがゲームの楽しさを覚えた人が、ゲームをやめるにはタバコやお酒をやめるのと同じくらいに労力が必要と思います。特に自分用のポータブルゲーム機を持っている人にゲームをやめさせるには、かなりの困難が伴うことを理解しておく必要があります。
わたしもこれまでの人生でゲームをやっていた時期もありました。やめるには長い時間がかかりました。自身の経験を踏まえた上でのやめるポイントは「ゲームとの接点を断ち切る」と「空白の時間を作らない」ということです。
今回は「ゲームとの接点を断ち切る」に関して説明していこうと思います。「空白の時間を作らない」は別の記事がありますので興味ある方はご覧ください。

ゲームに触れさせない環境づくりは生まれたときから始まっている
楽しさを知ってしまうとやめにくいゲーム。それならば、ゲームに触れないまま中学受験まで漕ぎつけるのが理想と考えます。
ゲームに触れずに過ごすとは具体的にどういうことか?それは「子どもが生まれてから、家庭内にゲームの一切を持ち込まない」ということです。うちで実践していることは以下です。
- 家にはゲームは置かない
- 親もゲームはしない
- TVは基本消しておく
まず基本的なところとして家にはゲームは置かないようにしています。ゲーム機を自宅に置かないことはもちろん、家族のスマホやタブレットにもゲームアプリは入れていません。またゲーム性のあるオモチャ(ボードゲームやカードゲームのようなもの)も置いてません。唯一、置いてあるのは将棋だけです。

次に、子どもにゲームをやらせたくないなら親はゲームを一切しない、これを徹底しています。子どもにとって1番身近で長い時間過ごしている親がゲームをしていたら間違いなく感化されます。また示しがついてないことは子どもも察します。個人的にはこれが1番大事だと思っていますが、親が依存症になっているケースも多々あるため、子どもにゲームをやめてもらう前にまずは自分がやめることが必要です。
そしてTVは不必要につけないようにしています。TVはゲーム性のある番組が流れますしCMではゲームの宣伝が流れます。こういったところでの接触機会を限りなく減らしています。
うちではこれらを子どもが生まれたときから実践しています。
ゲームに触れない効果と副作用
このような環境づくりをしたことで、うちの子はゲームを全くやらない性格に育ちました。ゲームの存在は知っているものの興味をもっていません。その効果としては、いわゆる勉強をしていない空白の時間もモノを作ったり、絵を書いたり、本を読んだり、といずれも脳を動かす活動をしており、これが学習に良い影響になっているのではないかと思います。
一方でゲームに興味がないゆえに以下のような副作用が現れているなと感じることもあります。
- ゲーム性があるもの(勝ち負けを決めるもの)には、やや苦手意識がある
- 学校での行事でゲームがあると周りは楽しんでいるが当人はあまり楽しくない
勝ち負けを決めるものに苦手意識を持つことが、受験(ライバルとの競争)にどう影響するかは未知数ですが、うちではライバルとの競争を意識せずに過去の自分の得点を気にするようにしています。
また学校での行事でほとんどの子がゲームをやりたがるわけですが、うちの子はそうでもないので、そういう環境下でマイノリティな感覚を味わっているかもしれません。ただゲームに限らず、その場が楽しい子とそうでない子がいるのは世の常としてある程度は仕方のないことだと思いますし、それは人それぞれの価値観ということで腹落ちできる話かなと思い、見守っています。
まとめ:中学受験に本気ならゲームに触れない環境は必須
ゲームは娯楽としてはとても楽しいものですが依存性も持ち合わせています。大人でもゲーム依存症になっている人が多数いるわけですから、子どもはもっとハマりやすいと思います。そのゲームにハマらないようにするにはゲームとの接点を減らす(なくす)しかありません。そしてそれは中学受験を決める前から始まっています。
中学受験を目指しているもののゲームをしている子に対して、まずやるべきことは家庭からゲームをなくし親もゲームをやめることだと思いますが、依存度が高い場合は、それが反動となるかもしれず簡単な問題ではないと思います。世の中の依存症の対策と同じようにひとりひとりに合ったやり方が必要だと思います。
中学受験に向けては、たくさんの時間を学習に費やさないとなりません。ゲームに時間を取られている暇はありません。ゲームをやりたい気持ちを抑えて受験勉強するのも精神衛生上よくないし続かないと思います。キッパリとやめれない場合は、中学受験以外の選択肢も視野に入れて再検討も必要かと個人的には思います。