テスト・模試

ena主催の模試enaオープンを解説(25年2月版)

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enaにはena主催の無償版の模試があります。これが今、転換期を迎えており2025年2月より新たに「enaオープン」という名称に変わりました。

うちでも先日「enaオープン」を受けたので、その内容を紹介したいと思います。

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ena主催の無償版模試の概要

大手塾では、この手の無償版模試を主催していますが、enaでも同様に無償版の模試を開催しています。

  • 参加無料(enaに通塾していない生徒も参加可能)
  • 難易度は中程度(基本的にはenaの授業でやっている基礎から発展問題までが範囲、つまり都立中学での出題範囲)
  • 開催時期は2月、3月、6月、9月、11月、1月
    ※2月と3月は同じ内容のため、実質年5回

enaの無償版模試の変遷

このena主催の模試ですが、24年から25年にかけて2度の名称変更がされています。

もともとは「適正検査模試」という名称でした。そして24年9月から「都私立中判定模試」と名称変更されました。そして25年2月から「enaオープン」という名称に変更されます。

近年enaでは都立中だけでなく私立中の受験塾としても範囲を広げていくと指導方針が示されており、これが模試の名称変更にも表れていると推察しています。

25年2月度enaオープンの内容

25年2月の模試は「enaオープン」と改称されて初の試験でした。

これまでの「適性検査模試」と「enaオープン」の違いは以下でした。

項目enaオープン
(旧:都私立判定模試)
適性検査模試
開催していた時期2025年2月〜〜2024年6月
試験内容4科型適性検査型
試験者数約300-400名約300-400名
結果レポート[様式]紙
[内容]総合成績、志望校判定、あなたの特性
[様式]紙、オンラインツール
[内容]総合成績、志望校判定、科目別各問成績一覧

以降では、enaオープンの内容について解説していきます。

試験の内容(私立中受験を意識した構成に…)

試験の内容は4科(国語、算数、理科、社会)に変更されました。適正検査模試では適正検査1〜3といった形で都立中の形式を模していましたが、私立中(4科)の形式に合わせる形になりました

出題される問題は、基本的にはenaの授業でやっている範囲になっています。新小4の時点では小学校で学習する範囲(つまり都立中受験での出題範囲)です。

enaでは、今後私立中対策もしていく方針になっているため小学校で学習する範囲を超えて私立中受験での出題範囲に対応されていくものと思われます。

なお今回の試験では、都立適性検査の問題のような登場人物の会話の流れでの設問があり、都立中受験対策についても意識しているように感じました。

試験者数

今回の受験者は300名程度でした。まだ新小4なので受験者数が少ない状態とも言えますが、他の大手塾の主催する模試と比較すると試験者数は少ないと言えます。

他塾の模試について
日能研主催の模試(全国小学生テスト:25年3月)
日能研主催の模試(全国小学生テスト:25年3月)

結果レポート(結果を対策へつなげにくい状態に…)

結果レポートは、適性検査模試のときに比べ、全体的に改悪されてしまっている状態です。

まず結果レポートの提供様式ですが、従来の適性検査模試では、紙に加えてオンラインツールでの閲覧ができましたが、enaオープンの結果レポートは紙での発行のみとなっています。

またレポートに記載される内容も以前に比べて記載内容が薄くなってしまいました。

具体的には、enaオープンのレポートに記載される項目は以下となっています。

総合成績

総合成績は各科目における自身の得点、平均点、自身の偏差値と順位が記載されます。

志望校判定

事前に登録した志望校への合格可能性(%)が記載されます。計算方法は未公表ですが、該当の志望校を登録した模試受験者の偏差値と自身の偏差値を比較して算出していると思われます。

自身の特性

今回の模試結果をもとに「基礎知識」「発展的知識」「思考力」「記述表現力」「処理力」のレーダーチャートが記載されます。こちらの算出方法は全くわかりません。

適正検査模試では上述の「総合成績」「志望校判定」に加え「科目別各問成績一覧」が記載されていました。

「科目別各問成績一覧」では、問題毎の平均点、偏差値、評価が記載されていました。

この一覧があることでどの設問で他の受験者と差がついているのかがわかるようになっていましたが、enaオープンでは、この記載がなくなってしまいました

まとめ:従来模試と比べて良い点がなくなってしまった(私立中対応への指導方針変更による過渡期!?)

従来の「適性検査模試」は、その名のとおり都立中受験を考えている受験生のための模試でした。

つまり都立中受験を考えている子の多くはこの模試を受けていると思われ、都立中受験としての合否判定はある程度、信頼できる状態だったかと思います。

それが、enaの都立中だけでなく私立中対策もしていく指導方針になったことを受けて、模試名称だけでなく出題内容、果てはレポート内容まで変更されている状態です。しかも、その変更は現状、悪い方向に出てしまってます。

模試の結果レポートというのは受験生にとって非常に有用な情報源になることから、塾にとっても無視できない大事なポイントですので、今後早いタイミングで改善されていくものと思われますが、通塾生の身からしても一刻も早期の改善を望みたいと思います。

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ゴジパパ
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毎朝5時起き 教育パパ
いたって普通の公立小学校に通う子どもと一緒に都立中高一貫校進学を目指している、受験戦争未経験のパパ(毎朝5時起き)です。 受験弱者でも受験成功を勝ち取るために知恵を絞りながら日々の努力を積み重ねる叩き上げスタイルを目指します。 中学受験に向けて頑張っている同志の方の共感いただけることをささやかに目指してながら執筆しています。
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