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進学塾enaの日曜特訓を解説(25年度版)|各コースの内容と費用、都立中高一貫校を目指す家庭必見

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今回は、enaの合格実績躍進の立役者とも言われる「日曜特訓」について解説したいと思います。

この記事でお伝えしたいポイント
  • 都立中一貫校を目指すなら日曜特訓は受講価値がある。
  • 受講するなら小6後期がおすすめ。その他の講座は小6後期のオプション的な位置づけ。

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日曜特訓とは

ena曰く「enaの合格実績躍進は日曜特訓なしにはあり得ません」と言わしめるほど、志望校合格には必須の特別講座です。

補足:合格実績を水増ししていると言われる要因でもある「日曜特訓」

enaの合格実績者数は水増しされている、と言われることがあります。

別の記事で、enaの都立中高一貫校の合格実績者数 水増しの要因を考察した際に、その要因(犯人?立役者?)となっているのは「日曜特訓」と結論づけました。

詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

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進学塾enaの合格実績者数 水増し問題の考察2
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その「日曜特訓」ですが、その名のとおり日曜に開催される特別講座です。

対象学年は小5と小6で、小6後期が本番です。

通常の講座と異なるのは、志望校の近隣校舎で、その志望校を目指す仲間やライバル達と一緒に志望校特化の特訓をします。

それぞれの学年における講座の違いは以下のとおりです。

比較項目小5日曜特訓小6日曜特訓[前期]小6日曜特訓[後期]
回数11回12回16回
延べ時間約35時間約38時間約90時間
金額89,540円
(8,140円/回)
109,560円
(9,130円/回)
237,600円
(14,850円/回)

以降では各講座の詳細について解説していきます。

小5日曜特訓

もともと日曜特訓は、小6向けの特別講座でしたが、近年enaが小5向けにも日曜特訓を展開しました。

開催期間は9月~12月の全11回です。

講座は、自宅での問題演習単方向映像授業による解説(つまり講義動画の視聴による授業)になっており、すべて自宅で完結する形になっています。小5のみ対面授業ではありません

これを良いと思うか悪いと思うかは家庭差が出そうなところですが、日曜特訓は、志望校近隣の校舎で、いつもと違う仲間・ライバル達と学習することが醍醐味だと思っている私としては物足りない印象です。

また演習で解いた答案(作文のみ)はデータ化してenaへ送信することで、添削した結果が返送されてきます。答案に修正が必要な個所があった場合は再提出が必要になります。が、これも基本的には書面だけでのやりとりになります。

小5日曜特訓の時間割は以下となります。

時間都私立コース私立最難関コース
9:00-9:45国語・作文演習
社会・資料読み取り問題演習
国語演習
社会演習
9:55-10:40算数・思考力型問題演習
理科・思考力型問題演習
国語解説
社会解説
10:40-11:30算数・思考力型問題解説
理科・思考力型問題解説
算数演習
理科演習
11:40-12:30国語・作文解説
社会・資料読み取り問題解説
算数解説
理科解説

なお、小5に関しては授業が自宅で完結するため、時間割はあまり意味がないように思えます。(演習も当日を待たずに実施可能とのことです)

小6前期日曜特訓

小6前期の日曜特訓です。期間は3月~7月の全12回です。

講座は、志望校の近隣の校舎での問題演習と解説(対面型)になっており、いわゆるena日曜特訓のスタンダードな形式となっています。

講座の流れとしては、講座当日は演習と解説を実施し、次回の日曜特訓までに復習ノートと復習プリントを提出するというサイクルで進みます。

講座当日の時間割は以下となります。

時間都立中コース国立中コース私立中コース
9:00-9:40読解・作文問題演習算数/理科演習算数/理科演習
9:50-10:30適性型問題演習算数/理科解説国語/社会演習
10:35-11:30適性型問題解説適性型問題演習算数/理科解説
11:35-12:30読解・作文問題解説適性型問題解説国語/社会解説

授業の内容は、適性検査対策そのものというより、適性検査に慣れるための演習に取り組む印象があります。

本格的な適性検査試験の対策は、小6後期の日曜特訓での実施という位置づけに見えます。

小6後期日曜特訓

小6後期の日曜特訓です。期間は9月~12月の全16回です。

この講座(の都立中適性検査対策コース)が、本家の日曜特訓です。

志望校の近隣校舎での問題演習と解説、次回の日曜特訓までに復習ノートと復習プリントを提出するというサイクルで進みます。(小6前期と同様)

講座当日の時間割は以下となります。

時間都立中適性検査対策
(Ⅲ型コース)
都立中適性検査対策
(Ⅱ型コース)
国立中コース
(一例)
9:00-9:45適性検査Ⅰ演習適性検査Ⅰ演習適性検査Ⅰ演習
9:55-10:40適性検査Ⅱ演習適性検査Ⅱ演習適性検査Ⅱ演習
10:50-11:35適性検査Ⅲ演習理系演習+解説集団討論対策
11:35-12:05昼食昼食昼食
12:05-13:05適性検査Ⅰ解説適性検査Ⅰ解説

適性検査Ⅱ解説
適性検査Ⅰ解説

適性検査Ⅱ解説
13:10-14:10適性検査Ⅱ解説
14:15-15:15適性検査Ⅲ解説

この他にも、私立中コースも存在しますが、ここでは割愛します。(日曜特訓は都立中高一貫校のための特別講座という位置づけから始まっているため、私立中コースはオプション扱いの印象です)

まとめ:他塾の生徒も受講する日曜特訓、都立中を目指すなら受講価値あり。受講は小6後期がおすすめ

日曜特訓は都立中高一貫校を目指す受験生は受ける価値がある講座だと思います。

最後に日曜特訓の価値とデメリットについて解説します。

価値1:志望校ごとの適性検査対策をしてくれる

SAPIXや早稲田アカデミー等の大手塾に通っている子も参加してくる日曜特訓。

それによってenaの合格実績者数が水増し集計されているわけですが、他塾に通っている子たちから見ても有益な内容と認知されていることの現れだと思います。

有益と思われている内容とは、志望校ごとの適性検査対策です。

基本的に大手塾は私立中対策を重点実施しており、適性検査対策をしているところは少ないと想像できます。ましてや、志望校に特化した適性検査対策をしている塾はほぼ無い状態だと思います。

そういった大手塾に通う子たちにとっての適性検査対策の選択肢になっているわけで、その内容は他塾にはないものだと思います。

価値2:志望校を目指す仲間・ライバルと学習できる

2つ目の価値は、志望校を目指す仲間・ライバルと席を並べて学習することでポジティブな刺激を受けられることです。

同じ志望校で且つ、他塾に通っている子と席を並べて学習する機会というのはほぼないと思います。これが日曜特訓だと実現できます。

指導方針が異なる様々な学習環境で育ってきた子たち同士が同じ教室で学習することで、新たな気づき・刺激になることも多いと思います。

デメリットもある(費用が高い・添削が少ない)

日曜特訓には、デメリットもあります。

まず、費用が高額ということ。小6後期で約24万円です。通常の塾費用とは別に追加で掛かってくるので家計には負担になります。

小6後期は中学受験の最終局面ということで、惜しまずにコスト掛けるべきところだとも思いますが、その分、小5・小6前期は見送ってもよいかもしれません。

また、作文の添削やフィードバックの量が少ないと経験者からの意見があがっているのをたびたび見かけます。これについては、うちで受講中の小4授業での提出ノートに対するフィードバックについても同じ印象を持っていますので、これは日曜特訓だけの話ではなく、ena全般の水準なのかもしれません。

したがって、小6での作文の添削のフォローを求めている家庭は、日曜特訓では物足りないかもしれません。(ena以外で作文の添削をしっかりやってくれる塾もある)

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毎朝5時起き 教育パパ
いたって普通の公立小学校に通う子どもと一緒に都立中高一貫校進学を目指している、受験戦争未経験のパパ(毎朝5時起き)です。 受験弱者でも受験成功を勝ち取るために知恵を絞りながら日々の努力を積み重ねる叩き上げスタイルを目指します。 中学受験に向けて頑張っている同志の方の共感いただけることをささやかに目指してながら執筆しています。
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